脳疲労の症状や原因の解説/自分で出来るケアの方法/鍼灸施術での対策法などをまとめております。
![](../_src/86630373/humin.jpg?v=1734664329727)
脳疲労について
仕事の息抜きにスマートフォンでSNSなどを見ていませんか?もしかするとその行動は、脳を休めるどころか、かえって脳を疲れさせているかもしれません。脳疲労とは、脳がオーバーヒートしているような状態です。
情報社会といわれる現代では、スマートフォンやパソコン、SNSなどの使用によって過剰な情報で溢れています。その情報量は10年前と比較すると300倍のデータがやり取りされているともいわれ、現代人が1日に受け取る情報量は江戸時代と比較すると一年分、平安時代では一生分とも言われています。
このように気付かない間にたくさんの情報に触れ、現代人は脳を疲れさせてしまっています。また、業務でパソコンやスマートフォンの使用が多い方や慢性的な睡眠不足の方も脳疲労を起こしやすいでしょう。
![](../_src/86053280/miss.jpg?v=1734664329727)
脳が疲労しているサインは?
「考えがまとまらない」「ボーっとする」「集中できない」「ミスが多い」「イライラする」「怒りっぽい」「眠気が強い」「寝ても疲れがとれない」等、このような状態は脳が疲れているサインです。
![](../_src/86630374/eye.jpg?v=1734664329727)
脳疲労の原因とは
スマートフォンやパソコンなどの使用の影響が大きいでしょう。視覚を経由して大量に入ってきた情報を、脳が処理しきないのが原因です。脳に入ってきた情報量が多いと処理しきれず、脳疲労と呼ばれる状態になってしまいます。また、精神的ストレスや不眠、睡眠障害によって脳を休養できないと脳を休ませることが出来ません。その他には、マルチタスクによって脳の消費エネルギーが増えすぎることも原因の一つと言われています。
脳疲労の危険性とは?
脳疲労を放置していると次のような危険性があります。
・うつ病、不安障害のリスクが高まる。
・自律神経のバランスが乱れる。
・不定愁訴を感じやすくなる。
・不眠症、睡眠障害が起こる。
・感情のコントロールが苦手になる(抑鬱感やイライラなど)
このように様々な不調をきたす危険性があります。
![](../_src/86053284/relax.jpg?v=1734664329727)
脳疲労を回復させる対処法とは?
ぼーっとする時間を作る
スマートフォンなどの通知が一日中鳴っていませんか?意識して、通知をオフにし、自然に触れ。五感を研ぎ澄ましてみましょう。ぼーっとする時間は心身を癒してくれます。また、このぼーっとする時間の間に脳は情報を整理するので、頭がすっきりした状態になります。
![](../_src/86630394/goukoku.jpg?v=1734664329727)
心身ともにリラックスできる時間を作る
ストレス社会といわれる現代では、忙しく上手にストレスを発散できない方もいらっしゃいます。脳の疲労を回復させるため大切なのはストレスを溜めないことです。入浴をしたり、好きな音楽を聴いたり、ストレッチで体を伸ばしたり、ホットアイマスクやアロマを取り入れたりしてみましょう。不眠の方には、ラベンダーの香りがお勧めです。ワンちゃんやネコちゃんを飼われている方はアロマオイルの使用が難しい場合がございますので、入浴剤でアロマの香りを取り入れることもお勧めです。また、セルフケアとして、お灸(台座灸)の使用も効果的でしょう。当店で販売しておりますので、気になる方はご相談ください。
![](../_src/86053288/walking.jpg?v=1734664329727)
運動をする
ウォーキングをすることで脳の血流量が増加します。脳の血流量が増加することで、脳疲労軽減が期待できます。また、運動や筋トレを行うことで成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、「成長を促す、疲労回復、身体を修復する(細胞再生、肌の再生)、免疫機能を高める、血糖値の上昇、骨量を保つ、脂肪分解(体脂肪の減少)等があり、私たちが健康でいるために重要なホルモンの一つです。定期的な運動習慣を身に着け、脳疲労が起こりにくい生活習慣を意識しましょう。
![](../_src/86630401/meisou.jpg?v=1734664329727)
瞑想や呼吸法(マインドフルネス)を取り入れる
たくさんの方法がありますが、ここでは一つ瞑想の方法を紹介します。
《瞑想の方法》
①できる限り雑念を払って静かにすること
②特定の心地よい姿勢(座位、臥位、歩行またはその他の姿勢)
③一点に集中すること(特別に選んだ言葉や語句、物体、呼吸の感覚)「心の中でオーン、ナーム、スバーハー」とマントラを唱えて、瞑想に入ります。唱えるスピードは息を吸うときに「オーン、ナーム」、吐くときに「スバーハー」と呼吸に合わせて行うと唱えやすいです。
④開いた思考(判断することなく雑念を自然に去来させること)マントラを唱えていると頭に中で他のことを考えようとします。そのことに気づき、それはあとで考えようと思考を棚上げして、瞑想を続けましょう。
※マントラとは?
意味をもたない言葉です。世界中にあるマントラから平均値をとって作られたものが上記になります。(参照:瞑想のすすめ(池田書店)より)
瞑想をすることで、”今”に集中する力が身につき、脳疲労軽減が期待できます。
※重篤な精神疾患を抱えている人は医師にご相談下さい。重度のうつ病などの精神疾患を抱えている人、過去に強いトラウマ体験がある人や、PTSDを抱えている人は、マインドフルネスによってさらに症状が悪化してしまう可能性があります。そのため、マインドフルネスを実践する際は、必ず医師と相談してください。
![](../_src/86053969/smart.jpg?v=1734664329727)
スマートフォン、パソコンの使い過ぎを見直す
スマホ脳やスマホ首という言葉をご存知でしょうか?スマートフォンの使い過ぎによって脳が疲労することを「スマホ脳」と呼び、スマートフォン使用時の姿勢不良を「スマホ首」と呼んでいます。長時間にわたって膨大な情報に触れたり、アプリの通知によって集中が阻害されたりすると、脳に疲労が溜まると考えられています。また、姿勢不良によって血流不足や首凝り、肩凝り、眼精疲労の悪化も招く可能性があります。適切な距離を保った付き合い方をすることが重要です。
スケジュール調整をする
マルチタスクによって脳の消費エネルギーが増えてしまいます。心身ともに健康でいるために、スケジュールを詰め込み過ぎないようにしましょう。スマートフォンの機能(リマインダー、タイマー)をうまく活用すると脳疲労の軽減にも役立ってくれます。
食事の栄養のバランスを見直す
ビタミンB群は神経伝達物質の合成や神経の情報伝達に必須の要素です。また、ブドウ糖は脳のエネルギーになります。脳は1日に100g程度のブドウ糖を必要としていますので、不足している方は食事から補いましょう。食材としては、バナナがお勧めです。
※バナナがお勧めな理由について「Youtube動画」
![](../_src/86630404/sleep.jpg?v=1734664329727)
睡眠の質を高める
不眠は脳疲労の大きな原因です。脳疲労が続くとうつ病などの精神疾患にかかるリスクが高まるといわれております。質の良い睡眠のために、眠る前のスマートフォンやパソコンの利用は控えましょう。スマートフォンなどの光は、睡眠や覚醒のリズムを調整するメラトニンというホルモンの分泌を抑制します。また、睡眠でお悩みの方はぜひ、当店のドライヘッドスパ&快眠鍼頭皮鍼がお勧めです。鍼の刺激は「自律神経」に働きかけ、「免疫力」や「自然治癒力」を高める効果や「リラックス効果」があり、睡眠の質の改善や頭皮の血行促進に効果的です。
当店では、ドライヘッドスパで頭の筋をほぐし、その後に頭に鍼(微弱電流付き)を行います。鍼を行うことで、その刺激は、皮膚から脊髄、脳へと伝わり、脳への血流増加、脳内ホルモン(内因性オピオイド物質( βエンドロフィン等)、セロトニン、ドーパミン)等を分泌を促します。
その結果、副交感神経を優位にし、自律神経のバランスを整えることでリラックス効果が促進、眠くなりやすい状態に導かれていきます。※1
![](../_src/86054003/keiraku.jpg?v=1734664329727)
脳の血流を増加させる
また、お顔に医療機器を使用し、微弱電流を流すことで脳の血流が増加し、脳疲労の改善にも期待できます。
(※三叉神経第一枝(V1)領域に対する鍼通電(EA)が副交感神経活動を亢進させ、両側の脳血流量を増加させる結果が研究によって報告されています。)
頭には、たくさんの経絡経穴(ツボ)があります。患者様に合わせて、刺激量を調節し、心地よいお時間を提供します。施術の頻度に関しましては、定期的に行うことをお勧めしています。
以上のように質の高い睡眠を手に入れるためには、日々のセルフケアに加え、心身を癒す鍼灸施術も大変効果的です。是非、皆様のご来店を心よりお待ちしております。