パニック障害の症状や原因の解説/自分で出来るケアの方法/鍼灸施術での対策法を書いています。
パニック障害とは
突然襲ってくる恐怖
パニック障害は、突然、激しい不安や恐怖に襲われるパニック発作を繰り返す病気です。まるで心臓が爆発するかのようにドキドキしたり、息が詰まるような感覚、手足のしびれ、予期不安、寒気、めまい、吐き気、このままでは死んでしまうという恐怖など、様々な身体症状を伴います。この発作は、数分から数十分続き、その後は疲労感や不安感が残ることもあります。
日常生活への影響
パニック発作は、突然どこででも起こりうるため、患者さんは発作が起きることを恐れて、外出を控えたり、人ごみを避けるようになったりします。これにより、仕事や学校、人間関係など、日常生活に大きな支障をきたしてしまうことがあります。
パニック障害患者が増えている背景
パニック障害の発症には、明確な原因はわかっていませんが、次のような要因が考えられています。
現代社会が抱える要因
仕事や人間関係、経済的な不安など、現代社会は人々に多大なストレスを与えています。この慢性的なストレスが、パニック障害の発症リスクを高めていると考えられます。他にもインターネットやスマートフォンの普及により、情報量が爆発的に増え、常に何かに追われているような状態になりがちです。この情報過多も、精神的な負担となり、パニック障害の発症に繋がることがあると考えられています。
パニック障害の原因とは
複数の要因が複雑に絡み合う
パニック障害の原因は、遺伝的な要因、脳の機能的な異常、環境的な要因など、複数の要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。例えば、遺伝的な素質を持っている人が、大きなストレスにさらされることで、パニック障害を発症する場合があります。
他にはストレスや危険を感知する扁桃体という脳の一部分の働きが活性化し、自律神経系の過剰な興奮を起こすことによって生じると考えられています。こうした脳の機能異常を引き起こしやすい環境要因には、ご本人の性格傾向、ストレフルな日常生活、過去のトラウマ(心的外傷)、PTSDなどがあります。また喫煙やカフェインの摂取は、パニック発作を起こしやすくする要因となります。
パニック障害の診断方法
医師の診断が大切です。
パニック障害の診断は精神科、心療内科で行われます。医師が患者さんの症状や病歴を詳しく聞き取り、身体検査や精神科的な評価を行うことで行われます。また、診断基準としてはDSM-5-TR(精神疾患の診断と統計マニュアル第5版)が用いられる事があります。
パニック障害の治療法
パニック障害の治療には、薬物療法、認知行動療法、リラックス法、生活習慣の改善など、様々な方法があります。
薬物療法
抗不安薬や抗うつ薬、セロトニン再吸収阻害薬(SSRI)などを用いて、パニック発作を抑え、不安を軽減します。
認知行動療法
パニック発作に対する間違った考え方や、状況を避ける行動を修正することで、発作に対する不安を減らします。
リラックス法
深呼吸やヨガなど、リラックス効果のある方法を用いて、心身をリラックスさせます。
生活習慣の改善
規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動など、健康的な生活を送ることで、症状の改善を促します。
このように、いくつかの治療法がありますが、効果には個人差があるようです。
パニック障害と鍼灸
心身に働きかける鍼灸
現代医学では、抗不安薬や抗うつ薬による治療が一般的ですが、近年では、東洋医学である鍼灸も選択肢のひとつとされています。鍼灸がパニック障害にどのような部分でアプローチできるのか、詳しく見ていきましょう。
鍼灸がパニック障害にできるアプローチ
自律神経系の調整
パニック障害は自律神経系(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れることで悪化する場合があります。 鍼灸治療は、鍼で刺激することで交感神経の過剰な活性を抑え、副交感神経を優位にします。この作用により、心拍数や心身の安定効果が得られます。
ホルモンバランスの調整
鍼灸刺激は脳内でエンドルフィンやセロトニンの分泌を促進すると言われており、不安感やストレスの軽減が期待できます。 特に、セロトニンは気分の安定やリラクゼーションに重要な神経伝達物質であり、パニック障害の改善においても注目されています。
身体の緊張の緩和
鍼灸治療は身体の筋肉の緊張を解消し、ストレスによる体のこわばりを解消します。これにより、身体的な不快感が軽減され、不安感を解消する効果が期待できます。
睡眠の改善
多くのパニック障害患者は睡眠障害を抱えている方も多いと言われています。鍼灸は睡眠障害に対する治療法としても利用されています。鍼刺激により、セロトニンの分泌が促進され、睡眠の質が向上する事で脳疲労の軽減も期待できます。
以上のような作用が期待できることからパニック障害の症状にアプローチできると考えられています。
当店のパニック障害対策
パニック障害は言い換えれば一種の『脳の過労状態』です。それに伴い不眠や脳疲労はパニック障害の大きな誘発要因になります。不眠や脳疲労が続くとうつ病などの他の精神疾患にもかかるリスクが高まるといわれております。パニック障害でお悩みの方は当店のドライヘッドスパ&快眠鍼頭皮鍼がお勧めです。鍼の刺激は「自律神経」に働きかけ、「免疫力」や「自然治癒力」を高める効果や「リラックス効果」があり、睡眠の質の改善や脳の血行促進に効果的です。
睡眠の質向上、脳の血流増加が改善カギ
当店では、ドライヘッドスパで頭の筋をほぐし、その後にお客様の状態に合わせて頭に鍼(微弱電流付き)を行います。鍼の刺激は、皮膚から脊髄、脳へと伝わり、脳への血流増加、脳内ホルモン:内因性オピオイド物質と言われる βエンドロフィン、その他セロトニン、ドーパミン等の分泌を促します。
その結果、副交感神経を優位にし、自律神経のバランスを整えることで脳疲労が軽減し、パニック発作が起こりにくい状態になる事が期待できます。※1
脳の血流を増加させる
また、頭皮鍼と合わせて、お顔に医療機器を使用し、微弱電流を流すことで脳の血流が増加し、脳疲労の改善が期待できます。
※三叉神経第一枝(V1)領域に対する鍼通電(EA)が副交感神経活動を亢進させ、両側の脳血流量を増加させる事が研究によって報告されています。
頭には、たくさんの経絡経穴(ツボ)があります。患者様に合わせて、刺激量を調節し、心地よいお時間を提供します。施術の頻度に関しましては、定期的に行うことをお勧めしています。
以上のようにパニック障害を改善に導く、質の高い睡眠を手に入れるためには、日々のセルフケアに加え、心身を癒す鍼灸施術も大変効果的です。是非、皆様のご来店を心よりお待ちしております。
※現在、パニック障害を患われている方でその他の精神疾患(例えばうつ病や統合失調症等)がある方は、事前にご相談ください。鍼灸施術適応でない場合もございます。正確な情報を患者様に提供していただく必要がございます。
※鍼灸施術は、生理学的反応には個人差があり、全ての症状や疾患に対して効果が保証されるものではありません。
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